はじめに
こんにちは、ぶいこん(@VKON_BLOG)です!
いよいよ「大学入試共通テスト」が明日に迫ってきましたね!
今年度からセンター試験が廃止され、新たな形式の試験が始まる上で不安を覚えてきた人は多いと思います。
コロナ禍の中で無事に試験をやり切れるかどうかが何より心配ですが、受験生にはベストを尽くして欲しいですね!
さて、受験本番まであと1年を切ろうとしている高校2年生の中には、大学受験を不安に感じている人もいるのではないでしょうか?
そこで今日は、僕が通っている慶應義塾大学の法学部の入試形態について紹介していこうと思います!
ぜひご覧ください!
慶應法学部とは?
慶應の法学部は、文系の私大では早稲田大学の「政治経済学部」と並んで最難関と言われています。
さて、皆さん

法学部って、六法全書とにらめっこしてるんでしょ?
と思ってませんか?
実はそれ、「半分正解で半分間違え」です。
というのも、慶應の法学部は「法律学科」と「政治学科」の二つに分かれているんです!
法律学科は文字通り、刑法・民法・憲法といった法律を勉強する学科で、
一方の政治学科は、政治史など政治のあり方について勉強する学科になっています。
同じ法学部でも、この2つは全く別物です!
慶應の学生は法律学科を「法法」、政治学科を「法政」と呼んで区別しています!
法学部なのに、法律じゃなくて政治学をやるっていうのはなんか変な感じがしますよね笑
これは慶應が「法学」という学問の中には「政治学」も含まれると解釈しているからで、法学部の中に政治学科を置くか否かは結構各大学によってバラバラです。
どうやら、大学開学時にどの学派に立っていたかによって変わってくるみたいです!
慶應の他では、東京大学や同志社大学が法学部の中に政治学科を設置しています。
ちなみに、法学部に政治学科を含まない大学は大抵が早稲田大学や明治大学のように「政治経済学部」としている場合がほとんどです!
これらの大学は「政治学」は「法学」よりも「経済学」に近い学問であると考えている学派に属するみたいです。
アホな僕からしたら、「政治」と「経済」っていうのもなんかミスマッチに感じてしまいますが笑
ちなみに、慶應では出願の段階でどちらの学科を受験するか選ばなければいけません。
SFCと違って法法と法政の間で共通の授業はほぼ無いので、同じ法学部に通っていてもほとんど違う学部のように感じます。
なので、ちゃんと受かった時のことを考えて、行きたい方の学科を選びましょうね!
法学部はAOが多い?
この質問の答えは、「AOが特別多いわけではないが、一般入試組が少ない」に尽きます。
今現在、慶應法学部には4つの入試方法があります!
様々!慶應法学部の入試形態
・一般入試
・指定校推薦入試
・内部進学
・FIT入試(AO入試)
以上の4つです!
ちなみに僕は1つ目の一般入試で法学部に合格しました!
さて、画面の前の皆さん。
これを見て

入試制度が複雑だな…
と思いませんでしたか?
その通りです。
4個という入試の種類は、慶應では多い類です。
こんなに複雑なのは早稲田のスポーツ科学部くらいだと思います。普通は2個か3個です。
そもそも入試制度が4つもあるのは慶應の文系では法学部に加えて自己推薦入試がある文学部のみ。
経済学部・商学部はAOや自己推薦を導入していません。
また、経済学部に至っては2つ目の指定校推薦制度すら採用していないので、入学してくる生徒は一般か内部進学だけになります。
それにも関わらず、どの学部も定員の数はそう変わりません。
なので、法学部のように受験方式が増えるということは、その分一般入試の枠が減っていくことを意味します。
この時点で、既に法学部に一般入試組が少ないという仕組みが理解できると思います!
次からは、各入試制度を詳しく解説していきます!
一般入試
これはいわゆる「ペーパーテスト」というヤツです。
大手予備校がこぞって慶應法学部を「私文最難関」と評価するのは、この一般入試の偏差値が高いからです。
実際、大手予備校の河合塾が算出した私立大学の偏差値では
法律学科が「70.0」
政治学科が「67.5」
と、高いレベルにあります。(出典:慶大塾)
確かに、慶應法学部に一般入試で合格するのはかなり難易度が高いです。
が、これには実はカラクリがあるんです。
先ほど、「法学部は一般入試の定員が他学部に比べて少ない」と書きました。
これは言い換えると、「一般入試の定員を絞っている」ということです。
定員を絞ると、当然ですが合格する人数が減ります。
すると、同時にその分合格の倍率が上昇します。
倍率が上昇するということは、「受かりにくくなる」ため、次第に成績上位層の受験生でなければ合格できなくなっていきます。
予備校が算出している「偏差値」というのは、一般入試で合格した受験生の平均学力帯を表すものですから、こうすることで、必然的に一般入試の偏差値が上がっていくのです!
実は、同じことがSFCにも言えます。
SFCは定員のほとんどをAO入試で募集します。
なので、SFCの一般入試の募集定員は非常に少なく設定されています。
その結果を見てみましょう。
SFCにある2学部の偏差値は
総合政策学部が「70.0」
環境情報学部が「72.5」
となっています。

いや、めちゃくちゃ高いやんけ!
って思いましたよね?笑
そうなんです。
偏差値だけだと、慶應どころか私大の中ではSFCが最難関なんです。
ただ、これはSFCが一般入試募集の定員を過剰に絞っているから起きている現象なので、あまり意識しなくてもいいことだと思います。
以前の記事で僕が「偏差値は大学の難易度を測る尺度にはならない」と書いたのは、偏差値のこういったマジックがあるからです!
以前の記事では、慶應の学部別難易度ランキングを作ったので、こちらもぜひご覧ください!
指定校推薦
次は、おなじみ「指定校推薦」です。
指定校推薦とは、高校3年間(正確には2年半)の定期テストの平均評点が一定に達した生徒を、学校側が大学に推薦して合否を決めるという仕組みです!
学校側に推薦さえして貰えば、基本は100%合格です!
ただ、面接などで相当不遜な態度をとったりすると落とされるので気をつけてください笑
僕の同級生で、慶應ではない大学でしたが、指定校推薦の面接でふざけて落ちたヤツがいました。
慶應法学部の指定校推薦は平均評点4.5と定められています。
しかし、慶應法学部の指定校推薦枠はおそらく基本的に各校1枠なので、学年トップクラスじゃないと推薦してもらえないと思います。
なので、平均評点4.8か4.9、下手したら5.0必要かもしれません。
プラスで3年間何か部活に所属していた経験があると、有利になります!
僕の通っていた学校は偏差値70前後の高校でしたが、それでも慶應法学部の指定校推薦は毎年1枠だったので、毎年評点オール5の生徒が進学していました!
つまり、指定校で慶應法学部を狙うならそのくらいの覚悟が必要です!
内部進学
「内部進学って入試じゃねえだろ!」というツッコミが飛んできそうですが、一応入試扱いしたいと思います笑
文字通り、付属校からの内部進学者です。
慶應には5つの付属高校があり、そこに在籍する生徒は高校を卒業さえすれば無条件で慶應義塾大学に進学できます!
そのため、各校の高校入試の難易度自体は相当高めになっています。
なお、希望の学部に行けるかどうかは高校時代の成績次第みたいです。
慶應の付属校一覧
・慶應義塾高校(通称塾高)
・慶應義塾女子高校(通称女子高)
・慶應義塾志木高校(通称志木高校)
・慶應義塾湘南藤沢高等部(通称SFC)
・慶應義塾NY学院(通称NY高)
法学部は他学部よりも内部生が多い傾向が強いので、ここからかなりの数の生徒が進学してきます。
実際、「全学生のおよそ4割は内部進学である」と言われています。
僕も、入学後の語学の初授業で話しかけたヤツが皆内部生だった、みたいなことがありました笑
内部生に関してはまた別の記事でまとめようと思いますが、彼らは語学が得意だったり、試験の過去問などをたくさん持っているので、仲良くなっておくとかなり頼れる存在になると思います!
ちなみに、内部生が語学が得意な理由は過去の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください!
AO入試
次はAO入試です!
慶應は日本で最初にAO入試を採用した大学でもあるので、このAOの運用には相当こだわっているみたいですね。
看板学部の法学部でも「FIT入試」という名前でAO入試を実施しています!
定員は両学科合わせて160人が割り当てられています!
ちなみに理工学部とSFCでは「AO」なのに、なぜ法学部は「FIT」なのかはよく分かりません。すみません。
慶應法学部のAOは2種類あり、「A方式」と「B方式」に分かれています。
違いは、高校時代の平均評点の基準が無しか有りか、というだけです。
A方式 評点無し
B方式 平均評点4.5以上
となっています。
AO入試なので、どちらの形式もいわゆる「ペーパーテスト」はありません。
合否は「志望動機書」「論述」「面接」のみで決まります!
つまり、A方式は学力を問わずに、慶應法学部で学びたい理由と熱量さえあれば受験できる!
という理屈なので、まあ人気になりますよね笑 倍率はエグいです。
なお、A方式とB方式は併用可で、AOとはまた別に一般入試も受けることができます!
なので、高校時代の平均評点が4.5あるならば、慶應の法学部は計3回受験することができます。
これは結構魅力的な制度ですね!
最後に
いかがだったでしょうか!
今回は「私大最難関」とも言われる慶應法学部の入試について現役慶應生の僕が紹介してきました!
慶應法学部は他学部に比べて一般入試の枠を絞っており、そのことが「私大最難関」とも言われる一般入試の難化に繋がっているということが伝わったと思います!
ただ、僕自身は「慶應法学部」という看板に臆せず、どんどん受験してもらいたいと思っています。
確かに入るのは難しい学部ですが、一般にしろAOにしろ、しっかりと対策をすれば十分合格することは可能です!
この記事を見てくれた受験生の方の慶應法学部に対するイメージが変わり、受験してくれることを祈っています!
慶應の入試形式についてもっと知りたい方は、ぜひコメントいただければ答えられる範囲で答えたり、記事にしたいと思います!
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それでは、また!
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